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▼コメント[必須]>>6 > 「ではとりあえず練習といくか……」 群衆らを見渡しながら言えば、利根川は指を鳴らした。 それと同時に、二人の人間が壇上へと現れた。 ツンツン頭に学ランを着た青年と、金髪の少女。どちらも群衆の中から強制的にワープさせられた者である。 ツンツン頭の青年は驚いたように目を見開かせるも、すぐに利根川へと詰め寄った。 「おい、てめえ! こんな……こんなふざけたこと始めやがって! 最強を決める? 馬鹿馬鹿しいってんだ! さっさと皆を元の場所に戻せ!」 くくっ…と利根川はまた笑みを溢せばツンツン頭の青年の方を向く。 「威勢がいいな…上条当麻……!」 「な、なんで俺の名前を知ってんだ?」 「そんなことはどうだって良かろう……? それより発言に気を付けることだ……! 次、ゲームの進行を止めることがあれば即刻殺す……! 同情の余地もなく…!」 利根川の脅しを物ともせず上条と呼ばれた青年はさらに詰め寄ろうとするが、金髪の少女が彼の片腕を掴み、それを制した。 「やめておいた方がいいですよ。この人から、ただならぬ狂気を感じます。これ以上歯向かえば必ず貴方は殺されます。まずはこの場を生き残り、ゲームも生きてクリアする。それから色々考えるのが得策なのでは?」 淡々とした少女の態度、人が死んだ光景を見せ付けられても尚冷静であるその態度に、上条は気圧されたのか動きを止めた。 「さすがは殺し屋…貴様は冷静だな……金色の闇!」 「お褒めの言葉をどうも」 金色の闇と呼ばれた少女はただ静かに、無表情で利根川に返した。
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